万葉集に詠われた植物

万葉の森公園

おもひぐさ(思草)

ハマウツボ科ナンバンギセル属ナンバンギセル
花の見ごろ:8月〜9月
ナンバンギセルの名が一般的になったのは、江戸時代に南蛮人がたばこを持ち込んでから。それ以前は、片思いを連想させる「思い草」の名で呼ばれていたようです。
道の邊の 尾花がしたの 思ひ草 今さらになど 物か思はむ 作者不詳 (巻10−2270)

大意:私の思いがあなたには伝わらないようです。ススキの下にひっそりと咲いているナンバンギセルの花を同じです。もう、あなたを恋しいと思うのをやめます。